『那須高原の旅』(最終日)3月26日(日)
朝、犬の散歩で来たおばさんに「お早うございます」と挨拶を返してトイレに入る。
今日は曇り空だ。ラジオ体操を外だとチョト恥ずかしいので、車の中でする。
「車の中でラジオ体操が出来る」これは凄いではないか。ただ、動く度に揺れるのが難点だ。
おもむろに散歩用シューズを履いて外に出、屈伸運動などする。
「ヨシ!」
とばかりに看板にあった散歩コースを歩こうかと思ったが、どっちが本来の道か迷った。
2本の内どちらかなのだが、どちらも遠そうだ。
・・・
「ヨシ!」
急遽変更!道の駅半周して終了と相なった。
今日の予定として「那須アウトレット」に行くつもりだ。
朝食を近くのコンビニでと考え検索するとアウトレット内のセブンイレブンがあったのでそこに車を走らせた。
「ええ、8時過ぎなのに、まだ空いてない!?」
「セブンイレブンなのに?」看板に偽りアリなのだ。
「ま、しょうがないなぁ」
と諦めて、賞味期限が切れたカップ麺があったので食べた。
その内、日曜日なのでお客さんがどんどん駐車場に入ってきた。
雨も降りだしてきたが、10時になったので場内の店舗を冷やかし半分で見て回った。
最近、感じることだが、「欲しい物がない!」 ということだ。
「う~ん、贅沢な話だ」
雨の中、車に戻って考えた。もうお昼だが、天気予報を見ると夜中に雪マークがある。
実はスタッドレスタイヤを履いていないのだ。
「う~む、どうしたもんか~」
「ヨシ!帰ろう!今日は日曜日だし高速道路は休日割引だ」
決断は早い。瞬く間に高速道路に乗ってしまった。
丁度、昼時だったので那須高原SAで昼食を取ることにした。
「予定より早く帰ることになったしここは奮発して美味しいものを食べよう」
ということで『おもてなし丼』を注文。
外の景色を窓越しに見ながら食する。中々美味しい。

満足して自宅へと北上する。
途中、あだたらSAで疲れたのでしばし仮眠した。
起きてすぐ異変に気が付いた。
「何だ!この感じは?ヤバイ!これは!」
急激にお腹がゴロゴロする。
賞味期限切れのカップ麺かさっき食べた半熟系の玉子のせいか。
多分、玉子だろう。生玉子とか半熟玉子にすぐ反応してしまう体質になってしまったのだ。
「事態は急を要する」
急いでトイレへ!歩くのもままならぬ。自然を装って急ぐ。
いやいや、今までの人生の中でこういう事態は何度か経験してきたが、最高だったのは、一般道の『ある街道』だった。
美味しいちらし寿司だった。満足して自宅へ向かう途中、それは来た!
「ヤバイ!」
「どうにかせねば!」
「このまま行けば、休憩所がある。それまでガマンだ!」
自分との闘いだった。
押し寄せてくる下腹部の噴出欲!?に耐える。耐える。
「ガマンだ!ガマンだー!頑張れ!頑張れ!もうすぐだ!」
あぶら汗をたらしながら自分に叱咤激励した。
やっと、やっと目指す休憩所に着いた。
『本日休業』
「へ?」
漫画で描くとおでこから下にサーッと線が何本も!
トイレは施設内にあるから使えない。
「何ということ…」
しかし落胆している暇はない。スグ次の道の駅まで急ぐ!
「ここから20km位ある・・」
「それまでモツだろうか・・」
街道だから人家はほとんどない。ひたすら急ぐしかない。
「諦めてはいけない!」
自分に言い聞かせる。
「アキラメル?諦めたらどうなるの?」
そのことは考えずに急ぐ。
強烈な噴出欲の波と戦う。自分自身との闘いだ。
目的地まで、5km位ある。
もう駄目だ、痛恨のカウントダウンが始まった。
『発射5秒前!』
「最早、コレマデか!」
「林の中に駆け込むしかない」
と、観念?した時、道路脇にガソリンスタンドが見えた!
個人商店らしく営業もしていないようだが、おばちゃんが見えた。
入った。速攻で。
「トイレ貸して下さい!!」
おばちゃんは真っ青な顔で、目の吊り上がった男(私)を尋常でないと察し、一瞬たじろぎながらも
「あ、そこにあるから使って良いよ」
「お借りします!!」
ドアを閉めて、ズボンを下げるのもモドカシイ!
「イザ!!」
・・・・・
『ああぁ、最高だー!!』
『極楽浄土は今、ここに!』
と、いう美しい経験がある。
話は現在に戻って、SAで事なきを得た。
いやいや、玉子は「ナメタラいかんぜよ」
こうして2泊3日の一人旅は終了したのだった。
それでは又!
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