『那須高原への旅』2日目
朝、4時に目が覚めてしまった。
「う~ん、こうなれば走っちゃおうか」
この辺が自由気ままなところだ。暗い中を走る。
正直、こういう夜明け前に走るのも好きなのだ。音楽を聴きながら段々に夜が明けてくる瞬間が好きだ。
少しづつ、少しづつ明るくなってきた。
一人きりの静かな空間。
「俺は何処に行こうとしているのか」
いろんなことを考える…
「腹へった」
7時頃、お馴染みの道の駅「那須高原友愛の森」に着く。

コーヒーを淹れて妻の作ってくれたパンを焼く。
「おっ、鶯色した小鳥がドアミラーを覗いている」
鏡に映った自分を仲間かと思ったのか。
「お前、誰だ?この辺の鳥じゃないな~。返事しろよ!チュンチュン」
こんな平和な景色を見ながら朝食を食べるというのは非常に幸せなことだ。
満足な、ひと時を過ごし、いざ、温泉へ。
「源泉 那須山」は土日は9時半からということで2番乗り。

早速、露天風呂へ。一番風呂に入る。
「はぁ~~」
「最高じゃん、最高じゃん!」
快晴で空気が澄んでる。目の前は300坪位の芝生。
入る前は寒いが湯船に入ると「じわっ~」と身体全体を温泉が温めてくれる。
温泉をすくい取り、顔を一洗い。(これをやる人、多いよね)
「う~ん、気持ちいい~!」
温まって熱くなると、檜の淵に腰かけて涼む。
「う~ん、気持ちいい~!」
寒くなると又湯船に入る。
「う~ん、気持ちいい~!」
また熱くなると人工芝の上に寝っ転がる。真っ裸の状態で新春の光を浴びる。
「どうだー!」と本体は思っているがオチンチンは、ぐったりしているのが情けない。
最高の気分になりながら哲学的に考えた。
『至福の時』は永遠ではない。
今、感じてもすぐに時間と共に過ぎ去るし留まってはくれない。だから常に動いてその感情を自分の体験として実現させなければならないのかもしれない。
逆に『最悪の時』も時間が経てば忘れることは出来なくても癒してくれる。
人生は『時間』でありその時々の感情を体験できるステージなのではないか。
自分が主役であり、どういう物語にするか脚本も自分次第なのだ。
「貴重な人生の時間を大事にしよう」
そんなことを考えた。
「おい、おい、チリバメタナ」
※鏤める(ちりべめる)金銀・宝石などを、一面に散らすようにはめこむ。また比喩的に、文章のところどころに美しい言葉などを交える。(デジタル大辞泉より)
自分自身でツッコミを入れ素晴らしい哲学の時を過ごし、道の駅に戻った。
腹が減ったので、「ここは『蕎麦』だろう」と思いいざ『高林坊』へ急ぐ。
「うん、満足、満足じゃ!馳走であった」
朝風呂温泉に入り、美味しい蕎麦を食べ、最早これまで!ということで近くの道の駅「明治の森・黒磯」へ。
ここは駐車場が木立の中にありゆったりしている。
たっぷり読書し、昼寝を済ませさらにコーヒーとサンドイッチを平らげ敷地内の重要文化財「旧青木家那須別邸」を見学する。
今日は、この道の駅で宿泊するつもりだ。
食べ過ぎたので、『ペヤングやきそば』だけの夕食となる。
「今度は妻と来よう」
と愛妻ぶりを発揮し満足な一日を終えることにしよう。
まあ応援してやろうかと
お思いの方はポチッと
お願いします。