★今回の旅は34日間に及ぶ「愛犬とひとり旅」だが、後半6日間は妻と合流し
「愛犬とふたり旅」になった。
7月15日(水)初日 出発日
夕方4時半に乗船受付と愛犬ココ
(ポメラニアンとシーズーのミックス犬。♀11ヵ月)のドックハウス申し込み(先着順)をし、ほっと一安心したので、仙台夢メッセ向かいの仙台港公園でココを散歩させた。
ココは何も知らず、
「これからお前にとっても、初めてのワクワク旅?が始まるよ!」と言ってみたが分かりゃしないか。
私は会社を辞めて(60歳で定年退職)から1週間位の「ひとり旅」を4回しているが、今回愛犬を連れてのひとり旅は初めて。
ココを連れてのくるま旅は何回かしていたが、その時は妻が同伴していたので安心していたのだが今回は運転をしつつ、ココを見ていなければならない。
ココは、まだ1歳にもなっていないので成犬でもない。
生まれて約3ヶ月。不安のまま我が家に来て、ようやく慣れ
「ここが我が家なのか」と
思ったら、ご主人(私)の我儘で1ヶ月、未知の場所に連れて行かれる訳だから不安だろうし、私も不安がないといったら嘘になる。
運転している間、キャリーにずっと入れておくのは可哀そうだし、おしっこ、ウンチの心配もある。
自由にさせておくと運転中、膝の上に乗ってくるので危険だ。それとココは助手席前のダッシュボードの上がお気に入りで、そこに上がってしまうということもある。
リードを付けて、それらの危険を回避しつつ、ココにストレスをなるべく与えず、これから1ヶ月過ごさなければならない。
一度、北海道に渡ったら引き返す訳にもいかないのだ。
ココとふたり?旅を予行練習しないまま、長旅をすることになったが、
「まあ、何とかなるだろう」と私特有の『楽観主義』で出発することになった。
いよいよ乗船
太平洋フェリー『きそ』は名古屋から、ここ仙台港を経由して苫小牧に行く
豪華フェリーなのだ。
とにかく少しでも安く費用を抑える為に2等をインターネット早割で申し込んだのだが、受付の際「う~ん、15時間乗っている訳だから雑魚寝状態の2等はいかがなものか」と自分に言い聞かせ、思わず
「一つ上のB寝台は空いていますか?」
と自動発声してしまったのだ。結果としてB寝台が取れ「空いてて良かった、変えて良かった」とつくづく思った。
コンビニで買ったおにぎり、スパゲティパンを一人で遠慮なく食べれたし、寝っ転がりながら本は読めるし、おならはできるし。
乗船して、まず愛犬ココをドッグハウスに初めて入れる。
すでに3ゲージ使用中。ゲージの数は全部で6個。ココを入れて後から他の乗客の2匹入れたので、入居5ゲージ、1個空き。
でも良く見ると、一つのゲージに2匹入っているのが2ゲージ。都合、合計7匹のワンちゃん。
皆、「ここから出して~!」と 「ワン、ワン、ワワン」
ココをゲージに入れると何と何と「不安」な顔。
「おとう(私のことね)、私をここに置き去りにするの?お願い、行かないでー!」
「つらいのは拙者も同じでござる。けれども拙者、行かねばならぬのじゃ、さらば!」
と、たわいもない無言の会話をして拙者はうしろ髪曳かれつつ客室に戻ったのであった。
B寝台(まあ、カプセルホテルの中みたいといいましょうか)で豪華な食事(コンビニで買ったやつ)を済ませ、初めてフェリーの展望風呂に入って、
これまた初体験!
「あれま、お湯が波打ってる。」
座ったら、おしりがうねりで動くでないかい。波の静かな波打ち際に座っている感じ。
「船の中に波がある~。」
と他の人に気づかれないように一人遊びをするのだった。
B寝台に戻る時、長い通路を通って一番奥まで行く間、B席の部屋が見えるのだけど、雑魚寝状態でくつろげない感じで(本来は自分がいる場所だったクセに)通路の手すりに一様にタオルを干している。
何か病室を通っていく感じに似ている。
何度かココを見舞って、いや見舞ってじゃなかった。ココの夕食を持って行き、ココの寝床を整理してから自分の寝床に帰って横になって寝た。が、眠れない。
あまり揺れはしないのだけれど、音に参った。大きな地震がくる前のあの
「ゴゴゴゴ、ゴゴゴゴ」
という嫌な感じ。
船の振動と合わせ、常時襲い掛かってくる。確か、この場所はドックハウスの隣だから船尾でエンジン音が響くのだろうな。
スイートルームのお客なんかは
「クルーズの旅、初めてだけど、あら~全然揺れないし音も静か。これなら毎年行っているハワイも船旅にしようかしら」
「そうだよ、ママ。明日はホームランだね。」
とバカ息子と訳の分からない会話をしているのではないか。(んな訳ないか。)
結局、アイフォーンで音楽を聴きながら朝方まで、うつら、うつら。こうして熟睡できずに初日の夜を迎え、朝となったのでした。
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