7月28日(火)14日目
旅に出て2週間目の朝、4時に目覚める。早すぎるが起きてしまった。ココも起こして、朝の散歩に連れていこうと準備しつつ居眠りをしてしまって、気が付いたら6時!ココに悪いことをしてしまったね。
「気持ちよく寝ていたのに起こしておいて、こっちが寝てしまってゴメンな。」
改めて、散歩させる為に外に出て様子を窺った。
まあ、快晴ではないけれど、天気も良く気持ちよい朝を迎えた。芝は綺麗だけど、朝露でまだ濡れているから茶色のロード通路を歩かせた。
いやいや、ここの公園もきれいにしている。近くの子供達も自転車で楽しそうに園内を走り回っている。
朝食後、昨日道の駅で買ったゴミ袋にゴミは入れたけど、この道の駅は10時からオープンとのことで、まだ出せない。
(トイレは24時間使用可)のぼりを立てている男性に、
「空になったカセット缶は出せますか?」
と聞いたら、缶に穴を開けていればOKとのことで、あとで一緒に出すことにした。
補充用カセット缶をホームセンターで買うにも、まだ早いのでこの辺の見どころで『サロマ湖の岬の展望台』というのがあったので、そこに行ってみることに。
いやいや、近いと思っても、片道10km位はあったのではないかな。結構走って行った割には、大した眺めでもなく
「なぁ~んだ。」
という感じ。
同じ考えで来たと思われるキャンピングカー2台もそそくさと戻っていった。
しょうがなく、浜辺にあった流木をお土産に、又『チューリップの駅』に戻った。 残念ながら外れだったようだ。
「まあ、こういうこともあるさ。」
と、自分を慰めた。
ついてない事は重なるもので、やっと開いた道の駅にゴミを持っていくと、昨日ゴミ袋を販売した同じ受付嬢が
「ゴミ回収関係は一切、ここではやってません!センターに持って行って下さい!」
と、きた。いかにも、
「そんなゴミ、ここには持ってこないで」
と、きつい感じで。
(だったら、売った時にそのことを教えるべきだろうが。)と温厚な私でも、ムッときた。
(平然と大人の対応はしたが。)
人生60年、女性と接する機会は沢山あったが、(Hな意味ではありません)美人だ、普通だ、ブスだという前に『可愛げ』のない女性はいただけない。
非常に損をしていると感じる。それでは男も寄ってこないね。
「女は愛嬌」と昔の人は言ったが、正にその通りだと思う。
「普通」の女性が可愛げがあると、グンと評価は上がるが、逆に「美人」が可愛げがないと、非常に評価は下がる。
まあ、今回の受付嬢は若く「普通」だったが。
やはり、女性は愛想が良く、誰でも分け隔てしない娘は早く彼氏が出来、結婚する傾向にあると感じる。(これだけ言うのは、かなりカチンときた証拠だね。)
センターにゴミの件を聞いたら、感じのよい男性だったが、場所はここではなく、裏手の方へと案内されたが回ってみたら誰もいない。
ゴミをぶら下げてウロウロして、ようやく人を捕まえて処理出来た。(ふぅ~)
北海道はゴミの処理については、かなり厳しい状況になっている。
道の駅では、自動販売機で買ったペットボトルを捨てるゴミ箱もない状態。
以前に迷惑なゴミ捨てが多かったせいだろうと思う。
何とか、出発してホームセンターでカセット缶を買い、目指すは『網走』。
途中、ガイドブックにあった『能取湖サンゴ草群落』に行ってみた。
まあ、シーズンは秋で、その時期にはサンゴ草が真っ赤になる沼とのことだが、当然季節外れで、ただの沼地だった。
駐車場に車は一台のみ。それも営業か何かで一休みしに、ここに来たという感じの車だけだった。
「う~ん、残念。」
その後、小休憩で良さそうな所があったので寄ってみたが
遊園地のようだったので、下りずにそのまま街道に戻った。
さらに網走へと愛車を走らせる。
お昼過ぎになっており、網走の魚料理がウリの『いしざわ』という食堂に向かった。
安くて美味いとなれば当然、昼時間は混んでいるだろうから、その時間を避けて行けば、何とかは入れるだろうとの目論見で向かった。
カーナビを頼りにようやく、その場所を見つけた。
何と、非情にも『定休日』という信じられない文字が。
「んもう、空しくなってしまいますなぁー。」
一番がっかりするのは、何度も通ったお店で味は当然覚えていて
「よし、今日は○○に○○を食べに行こう!」
と決めて、そこに向かって急ぐが、段々にお腹は空いてくるし、あの味が脳裏に浮かんできて、
「ゴックン」と生唾を飲んで、ようやく着いたら
『定休日』・・・!!
その時になって初めて気が付くんですね。
「そうか、今日は休みだったんだ!」
「んもう、この気持ち、空腹どうするんだよー。」
この、何とも言えない空虚感。
生唾で味わった味覚は、代替えがきかないものになっていたからねー。
まあ、今日は全く味も知らないから、そんなに強烈な落胆にはなっていなかったので、素早く『食べログ』で近くのラーメンを検索。
美味しそうな店が、すぐ近くだったので気持ちを切り替え、無事駐車場にも入れて店内に入った。
メニューを見てびっくり!一番始めに当店おすすめ『どろラーメン』!
どろ?凄いネーミングだ。トイレの前でカレーライスを食べるようなものだ。(そんな訳ないか)
ちょっと躊躇したが、思い切って、「それ」を注文。
暫し待って、運ばれてきたラーメン。正しく「どろ」みたいだ。
旅で食べたものは、写真に撮ることが多いのだけれどこれは撮らなかった。
後で見ても、美味しそうじゃない。でも、これは期待に大きく反して美味しかった。(期待していなかったのか)
スープが独特で、こってり系だけど、クドクもなく、このスープだけでは「勿体ない」感じがあり、小ライスを一緒に頼んで正解だった。
スープだけ持ち帰り、ご飯にかけて食べたかった位の濃厚さで美味しかった。接客も感じ良くて(こうでなくちゃ!?)
満足して店を出た。
「よし、よし。」
網走に来たからには、『網走刑務所』(網走監獄博物館がある)を見なくてはと思ったが、お腹が一杯の状態では、そんな気分になれない。
それじゃと網走の人気スポットNo1になっていた『能取岬』に行こうと決めて車を走らせた。
いやはや、北海道は、いちいち距離がある。
近くといっても5km、10kmは当たり前という感じ。
結構、林の中を走って、ようやく着いた。


結果的には、非常に思い出深い場所になった。
オホーツク海と灯台と、広々とした牧草地(牛や馬が放牧されていた)だけなんだけれど、何か非常に落ち着く感じがする。
バスで、中国からの観光客が来て、一時ざわついたが、その後バスがいなくなり、他の車も段々減ってきた。
夕暮れとなってきたから皆、退却体制に入ったからなのだが私は、ここで車中泊しようと決めた。
ほとんど、ひと気がなくなり、車内でこういう場合、普通コーヒーを淹れるのだが、ふと日本茶が飲みたくなり、全面に海が見える状態に車を移動してお湯を沸かし、ティーパッケージのお茶を淹れた。
BGMを聴きながら、おいしいお茶を飲む。
愛犬ココは、散歩を充分にした為か、満足気にお気に入りのフロントガラスのスペースに、ゆったりしている。
目の前には、夕暮れ前のおだやかな海が一望でき、回りには誰もいない・・。
『この贅沢な時間』を、充分楽しむ。

「城 達也のジェットストリームのナレーション」が聞こえてくるような雰囲気。
「いいんでないかい。」
と、ひとり悦に入っている。
こういう空間、気持ち良さを求めに北海道に来た。その時は何時なの?そう今、正に
「今でしょ!」
夕陽がゆっくり沈むのを、ぼ~と眺め、たった1台だけで夜、朝を迎えた。
『いい、時間だった。』
これだけでも北海道に来たかいがあった。この充実感は何にも代えられない。
そうなんだよね。有名な観光地巡りしても、こういう気持ちにはならない。
何でもない時に、「ほっこり」できる、満足できる空間、時間があるんだ。
満たされた気持ちのままで、ゆっくり眠りについた・・・。
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