7月29日(水)15日目
朝、岬には誰もいない。静かな朝。4時半に起きてしまった。
今日は、いろいろ動こうと思い早起きして、優雅なコーヒータイム。
充実した時間は、勿体なくも過ぎてしまう。5時半出発。
斜里町まで、ひたすら走った。
途中、道の駅『葉菜野花(はなやか)』に寄ったが、ここはトイレが綺麗でウォッシュレットが快適だった。
目指すは、長さ18Kmに及ぶ直線道路『天に続く道』。
ガイドブックにある電話番号でカーナビをセットして向かったが、着いたのは観光協会。時間も早くて開いていない。
「う~ん、どうしようか」
と考えて、すぐ近くに警察署があったのでそこで道を聞いたら
「国道、分かりますか?分からない?じゃぁこれからパトカーの給油しに行くので、付いて来て下さい。」
何と、パトカーに先導してもらって道案内とな。(本州じゃ、まずないね~)
途中までとの話だったから、すぐ近くなのかなと思ったら、何と何と走る、走る。
3~4kmは先導してもらえたかな。
ようやく止まって、そこからの道を教えてもらった。2人のおまわりさん(警察官という堅苦しさがない)が、交互に教えてくれる。
一人が地図帳をめくりながら、もう一人がスマートフォンで位置指定して、セッティングまでしてくれた。
「いや、いや、有難うございました。」
教えてもらったは良いが、そこからまた7、8kmは走ったかな。ようやくスタート地点に着いたが、拍子抜けしてしまった。
ただの山の中腹で、何もないのだ。車一台、脇に止めるスペースがあるだけ。

見晴しは良かったが、多分普通だと、このスタート地点はまず分からないだろうなと思った。
そういう面では、警察に聞いたのは正解だった。
写真を撮って、そこから途中まで長い坂を下る。
次は知床に向かった。
行けども、行けども長~い海岸線が続く。
ガソリンが半分を切って3分の1に近づいている。もし、この道路を戻る形になったら心元ない。
途中、『オシンコシンの滝』という、おしんなのか、お新香なのかよく分からない名前の滝に着いた。
ここにも、中国から来たと思われるバスでの団体さんがいる、いる。
折角だから滝を見てから、バスの運転手さんに聞いた。
「この先、ガソリンスタンドはありますか?」
「もう少し行けば、2件あるよ。」
とのことで一安心。
知床の中心部は、ひらけていて道の駅もあるし、レストラン等もある。
そこまでの道程が秘境に向かっていて、
「これからも何もないからね」
という雰囲気だったので、
「な~んだ。」て感じ。
ガソリンを満タン給油して安心感を胸に『知床五湖』へ。
知床五湖は、正に観光地。入口で400円の入園料を払って『秘境』に来た。
一湖だけなら、木の道があり無料。五湖巡りをするなら約3時間でレンジャー同伴で有料。
どちらにしても犬は同伴できないので、ココは車でお留守番。無料コースを選ぶ。
木の道は地上から約3m位ある感じで、地面から茂った竹藪が伸びて、木の道はその上にある。
驚いたのは、木の道の両端に電気柵が張り廻られているのだ。
当然、『熊』避けなのだが、何となく『ジェラシックパーク』を彷彿させる雰囲気なのだ。
片道800mで、一湖を見たら戻ってくるしかないが、一湖全体が見える最終地点まで歩いた。
そこまで着いて立ち止まると、無数の小さな虫が飛び回っていてまとわりつく。蚊のように刺すわけではないが、鬱陶しい。
皆、手で振り払っていて、タオルを頭から被っている人もいる。
五湖全部見たら、地面を歩く訳だし、どうなっていたか、行った人を憐れんだ。
ここは、ヒグマの生息地で活動期が5/10~7/31までと書いてあったから、まだ活動期でもあるし、二重の恐怖かもしれない。
知床五湖(一湖だけだけど)を見てからは、来た道を戻らず、羅臼町の方に山越えして抜ける道を選んだ。


山の中に有名な『熊の湯』無料露天風呂があったが、人が多く、現場を見ることなく引き上げた。

それから根室海峡をひたすら標津町を目指し、2時過ぎにようやく辿り着き、昼飯(ざると天丼セット)にありつけた。
満腹になって北海道だけの無料パスポート付の情報誌『ほ』にあった、中標津の『トーヨーグランドホテル』で入浴しすっきりしたところで街中にある『しるべっと』の駐車場へ。
トイレもあり、近くにスーパー、コンビニもある便利なP泊地だ。
ココを散歩させて、今日はここでお泊りだ。
今日は、かなり走ったから疲れてすぐ寝た。
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