7月31日(金)17日目
水郷緑地公園の朝を迎えた。曇り空だが、雨が降っていないだけましか。ココが「散歩はまだ?」と目で訴えかけてくる。
「う~ん、まだ早いけど、しょうがないな~。」
と、ココに甘い飼い主だ。
公園を散歩したが、今日は朝飯(パン)を買っていなかったのですぐ出発した。
今日の計画は、釧路湿原を見て、コインランドリーで洗濯し、ラーメンがおいしいとブログにあった『まるひろ』に行き、お風呂に入ってさっぱりしたいという、こりゃまた真面目な計画だ。
曇り空で湿原を見ても、どうかなと思っていたが、やはり私は
「ツイてる。」
運転してると、どんどん天気が良くなってきた。
かなり「晴天」になった状態で『釧路湿原国立公園・細川展望台』に着いた。
知床には、ココを連れて行けなかったので、今回は散歩がてら一緒だ。
ココも
「え、行けるの?」
と、分かって興奮し、飛びついてきた。
駐車場から展望台まで15分位、上りなのでココも「はぁ、はぁ」の状態で頂上に着いた。
ゆっくり、展望台に近づく。と、そこには一面の大パノラマが見えた。
「おお、釧路湿原が広がってるー!何と、アマゾンのようだ。」(見たことはないが)
妻、娘、兄へラインで「アマゾンに着いたぞー!」とメールを打った。
せっかくなので、近くにいたオジサン(お前もオジサンだろうが)に写真を撮ってもらった。(晴れていればサングラスはOK?だ)
「晴れたから、この絶景を見れたなあ」と満足して、下のインフォメーションでソフトクリームを買い、車に戻ろうとした時、前から近づいてくるものがいた。
「あ、北キツネだ!」
何と、普通に近寄ってくるではないか。
「やばい、ココが気が付く」
と思ったら、珍しくココは前を見ないで、ソフトクリームに気を取られ、気が付いていない。すぐさま、抱き上げて引き返し、別の道を歩いた。
う~ん、シャッターチャンスを逃したと思ったが、もしココが北キツネと接触したらマズかっただろうからな。
ココを車に入れて、また同じ場所に戻ったが、もういない。残念。
と、車に戻って何気なく回りを見たら、何やら動く気配が。何と排水溝から子ギツネが顔を出している。
多分、さっきの北キツネが母親なのかもしれない。
写真と動画を撮れて、ラッキーだった。
釧路湿原を満喫して一路、釧路市内へ。今まで、自然の中ばかり走っていたから、都会の雰囲気に違和感がある。
まずは、コインランドリーをネットで調べて、そこに着いたが旧式の洗濯機に加え洗剤を買う為の小銭がなく、両替機もなかったのでここは諦めて、先にラーメン屋『まるひろ』に直行。
昼前だと駐車できるだろうとの着いたが、店の前の駐車場はいっぱい。
と思ったら何と、入れ違いに出てきた人がいて、駐車スペースが1台空いた。
「ラッキー、ちゃちゃちゃ!」※バレーボールの試合の掛け声(日本ちゃちゃちゃ)を真似て。
醤油ラーメンは、やさしいスープというか素朴な味わいがあって美味しい。
ちょっと、しょっぱいかなと感じたが麺は細麺で食べやすく美味しい。
ほぼ満足して、お金を払ったら
「有難うございます、お気をつけて」
と、やさしい気配りの声掛けが嬉しい。
改めて、コインランドリーを検索し、着いたが個人宅の脇に作ったという感じで、
「まあ、こんなもんかな~」
と、洗濯物を入れて、市内のホームセンターで買い物をして、イオンに向かった。
何と、すぐ近くに大きなコインランドリーが。
後の祭りであるが、しょうがないと諦めた。
イオンに行った訳は、「大きい方の自然現象」を解決する為だったが、ふと、ココにやられたメガネの代替を、安く30分位で作れるなら考えても良いかなとメガネ店に立ち寄った。
店の人に聞いたら、
「レンズ在庫があれば大丈夫です。その前に度数を測りましょう。」
と左から見える順に「は・い・て・し」
とか言っていたら、
「在庫あります」と言われ安いので良いから見繕ってと言って注文してしまった。
30分、本来の目的?と本屋で時間を潰してメガネが出来上がった。
やはりクリアに良く見える。
サングラスでなく普通のメガネで、市内の銭湯『ふみぞの湯』へ。
ここは温泉ではないが、広々としてサウナ、露天風呂、ジャグジー等あってなんと、440円と格安で良かった。
さっぱりして、モダ石油でガソリンも満タンにし、今日のねぐらである道の駅『しらぬか恋問』へ。
ここは海のそばで芝生もあり、小さいながらも絶好の散歩広場がある。
散歩させていると、何か言いたそうなオジサン(70歳位)が
「この車、何人寝れるのですか?」
と、聞いてきた。
そこから話が始まり
「へえ、軽自動車で山口から奥さんと来られたんですか~。」
等々、話が盛り上り15分位、話込んでいて「事件」は起きた。
車を開けると、レンズの破片が床に落ちているではないか!!!
「ココ!!」
怒られたのが、確実に分かって、すぐゲージの中に退避するココ。
正に、正に、今日、代替で買ったメガネが淵だけ残して無残な姿に・・・。
「ううっ」
ちょっとココを怒ってしまいました。
しばらくして、元々ちゃんと手が届かない所に置かなかった自分が悪い。(そうだ!)
同じ轍を踏んだ自分が悪い。(そうだ!)
と思い直し、ココに謝ってイオンのメガネ屋さんに電話をして、事情を話す。
レンズは半額で直せるとの事。明日、また行くしかないと諦めた次第。
「ものは考え方次第」
明日戻らないで、そのまま行ったら事故っていたのだ。そう、それを回避する為にココはあえてメガネを壊したのだ。
「そうだ、ココは私を救ってくれたんだ」
そう思うことにした。いや、そうだったんだ。
「ココ、有難う!」(?)
今日も一緒に寝てもいいよ。と、抱きかかえる私でした。終わり(!)
(月夜の海)