8月7日(金)24日目

昨日のように湖畔特有の波の音(ザザ、ザザ)も全くなく、シーンと静まりかえり湖面は鏡のようだ。
遠くの山々には、白い雲が覆いかぶさり一部は、まるで湖から湧き出ているような雲もある。
ふと見ると、独り、湖上を音もなく進んでいる一隻のカヌー。
「う~ん、絵になり過ぎの景色だなぁ」
と思いながら深呼吸。
心地よい、ひんやりした空気が胸いっぱいに入ってきた。
「さあ、コーヒーでも淹れて、優雅な朝食にしようか」
外でチェアーに座り、湖を見ながらの食事。こういう時のコーヒーは、特に美味い。
パンもパン屋さんから買ったものだから美味い。
「何より雰囲気が最高!」
又、しばしアイフォーンの音楽に酔いしれてしまうロマンチストの私。
「さぁ~て、カセットトイレの処理をするか~。」

沢山のココのオシッコシーツも、ゴミと一緒に出して、すっきりさわやかになったところで、今日の旅への出発となりました。
「今日は何処にいこうか?」
大体の目安としては、西方面に行く事と温泉に入って、ゆっくりしたいので、取りあえず近くの道の駅『フォーレスト276大滝』に行ってから具体案を考えるつもりで出発。
ほどなく到着したが、世界最大級のログハウスと銘打っているが、閉まっているし営業もしていない風。
トイレも使えないので隣の『きのこ王国』へ移動。
大きく「日本一売れている、きのこ汁100円」と書いてある。

取りあえず、トイレを拝借したが、ここは綺麗!ウォッシュレットもあり、お勧めだ。
9時オープンとのアナウンスがあり、もうすぐ9時なので待ってみる。
店内は広く、開店したばかりだから、従業員も
「さぁて、取りあえず、しょうがないからやろうか。」
という感じで、活気がない。
まあ平日で、すぐ大盛況になる訳でもないから、しょうがないか。
まだ、お客さんもチラホラだが、ぼちぼち入ってきた。
きのこのビン詰めが、ずらり並んでいる。
ここの長所は、各ビンの商品を味見ができるようになっているし、「売れ筋No1」等、書いてあるので、買いやすい。思わず、2種類お土産を買ってしまった。
ついでというか、本来の目的である「100円のきのこ汁」を購入すべくレジへ。
前のおっさんが「ネギは?」と、聞くとレジのおばさんも無表情で
「25円。別です。」
と、素っ気ない。さらにおっさんは
「じゃ、ネギ入れて125円ね。」
と、ネギ入れを注文。
その後に、私は「同じで」と200円出したら、聞き間違えたらしく、きのこ汁を2杯出した。
「あっ、違う、違う」
と、思ったがそれを言っても、ブスッとされるのがオチで気持ちよく食べられないなと、即判断して
「あ、まぁいいや」
と、中途半端な言葉を発して、カウンターテーブルに2杯のきのこ汁を持っていき完食したので、お腹がきのこで「一杯」になった(?)
ここから洞爺湖方面に行き、「ほ」にある半額クーポン券で入浴しようという計画を立て出発。
カーナビの通り走っていて、丁字路で「洞爺湖方面」と「ニセコ方面」があり、洞爺湖方面にハンドルを切ったが、「ピン!」と、きて道路脇に車を止めた。
考えた。
「昨日、支笏湖で湖畔キャンプで満喫したから、又今日も湖というのは芸がない。そうだ、今日はニセコ方面に行って、道の駅『いわない』に泊まろう。」
と、思い、すぐさまUターン。
この辺が、臨機応変できる「くるま旅」の大きな長所。
「ほ」を調べると、半額クーポンで『ニセコ ワイスホテル』がある。ここで温泉に入ろうと決めた。
「利用時間が13時からだから、それまで何処かで時間を潰して、昼食を食べてから入ればいいな。」
と、明快なストーリーが出来たのでニセコ方面へ。

途中、道の駅『230ルスツ』に寄ってココをドッグランで楽しい時間を過ごさせた。
ルスツリゾートタワーがあったので、どんな感じかネットで調べたら23階建全室「スィートタイプ」とキタモンダ。
『ワンランク上に、リゾートスティを楽しまれたい方や、家族やグループで団らんの時を、楽しまれたい方などにオススメする、ゆとりあるお部屋です』とな。
「てやんでぃ!スィートタイプだあ?スィートポテトが怖くてじゃがいもが食えるかってんだー!」
と、訳の分からないヤッカミを入れる。
隣地には「遊園地」まである。高いんだろうな。(調べるつもりもないけど)
「まあ、おいらにゃ関係ない。 あばよ!」
と、また車を走らせる。
途中、道の駅で休憩。混んでいて、ざっと見ただけで退散した。
ホテルには1時過ぎに到着して、フロントに半額クーポン券を出して、入浴。
「何と、誰もいない。」
広い風呂場、露天風呂、私ひとりの為に貸切だぁ。
残念ながら羊蹄山は見えなかったけど、充分、晴天で露天風呂に浸かる。
「こりゃまた、贅沢ですなぁ。こんなことして、いいのかなぁ」と、ふと脳裏をかすめたが、
北海道に来て楽しむのは、又「今でしょ!」
と、言い尽くされた流行語だけど、人生を語る上で、非常にいいフレーズを頭の中で返答して、寛ぐのでした。
風呂あがりに、天上展望室に上がり、外の景色をビデオ撮影。
「いいねぇ~」
『人はその人が思った通りの人になる』という名言があるが、全くその通りで
『強く思ったことは、その通りになる。』
と、至極そう思った。
『北海道にキャンピングカーで旅をして、素敵な思い出を沢山つくる。』
道の駅『いわない』に到着し、駐車場に止める。
ここも、キャンピングカー5~6台止まっている。北海道でキャンピングカーを見るのは珍しくない。
正にここが、キャンピングカーの聖地であり、リピートする旅人が多いせいだからだろう。
日本人も、こういうスタイルが、どんどん増えてくるのだろうと思うし、実際増えている。
定年後、閉じこもった生活をしないで、思う存分「外の世界」「旅の世界」を満喫してもらいたい。
私自身がそうすることで『人生って、楽しいものだ』と少しでも、メッセージ出来ればよい。
よい、よよいのよい?。
「今日も、夕食を食べたら早く寝ようっと。」
充実した時間は、「あっ」という間に過ぎていくのだった。
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