キャンピングカー北海道ひとり旅 25日目(積丹半島~余市)

8月8日(土)25日目

 

4時に起きた。トイレと朝食を済ませ、昨日の日記を書く。

アイフォーンの写真、動画を見ないと昨日、何をしたか忘れてしまう位、毎日が変化に富んでいる。

 

あるブログで、『くるま旅』をすると「1年が10年になる」と、書いてあったがその感覚が分かるような気がする。

「昨日は楽しかった」と思い出そうとする前に、すぐ次の楽しい事が始まっている感じ。想い出が集約されてしまうのだ。

 

想い出の整理は、旅が終わってから本格的にしなければと思うが、毎日の出来事を書いておかないと、いつ何処で、何をしたか、全く忘れてしまう。


せいぜい、これから旅が終わるまで1日遅れでも日記を書いておこう。

 

今日の予定は、コインランドリーで洗濯して車を洗車し、ドラッグストアでココが連れてきたと思われるダニかシラミ?の薬を買って積丹半島を巡り、道の駅『スペースアップルよいち』にP泊する予定。


さあ、8時半だからスタートしよう。当初の計画通り進み、日本海を北上する。

地図で見たら、ここはニセコ積丹小樽海岸国定公園』とある。国定公園なのだ。

天候に恵まれ、国定公園らしい素晴らしい海岸線だった。

25 (1)_R.JPG

期待していなかった分、こんなさわやかな海風を受けながら走れるのは、嬉しかった。

車の窓を全開にして、風を感じ、磯の香りを感じるのは、私のとって至福なのだが、ココは窓を開けることで、外の音が直接大きく聞こえるのが苦手なようで、すぐ自分の陣地であるテーブルの下に設置してあるキャリーの中に避難してしまう。

 


兄貴に、この素晴らしい景色の動画を送ったら、「いいね~、泳ぎたいね」と返事が帰ってきた。

思わず、「そうか、泳ぐのもありかもしれないな」と一瞬、頭をよぎった。
走りながら、「泳げる所は、ないか」と探している自分がいて、

「いや、いや止めておこう」と

自制を利かせる。

 


目的地の『神威岬』手前の広い駐車場を見つけひと休みしながら

「空いているし、昨日ダニでやられたから、布団を干すものアリだな。」

と思い、チェアー2客出して、布団、毛、枕、ついでに、ココの遊び道具である「ブーちゃん」のぬいぐるみと、寝床に敷いてある夏用のマットも一緒に干して、買ってきたダニ避けスプレーを、まんべんなく振りかけた。


「これで、いなくなれば良いが。」

 

『神威岬』は、観光客でいっぱいだった。

普通車の駐車スペースも、ほぼ満杯だったので無理をして入れるより(車長5.9m+サイクリングキャリアーで+20Cm位)少し離れたバス専用駐車場がガラガラだったので、そちらに止めて、岬の入口に立った。


「岬の先端まで天気が良ければ、歩いて行けて約20分掛かる」とガイドブックに書いてあったので、行ってみることにした。

皆、歩いて岬に向かっている。同時に岬から戻ってくる人がいる。


幅は平均
で1m位(最初は広いが、岬の尾根を歩道にしている訳で狭いところは80cm程度)気を付けてみると、戻ってくる人の表情は皆、無言で息を切らしているのが気になったが、こんな天気の好条件で岬に行かない手はない。



最初の坂を上がった所に門があり、昔は女人禁制だった旨が書いてあったが、今では女の娘がその手前で写真を撮って当たり前のように、門を潜り抜け岬に向かって行く。

素晴らしい景色だ。

25 (5)_R.JPG
いや、いや、歩いてみると思った以上に

キツイ。

何か所かビュースポットがあり、戻ってくる人と身体を横向きになりながらの擦れ違いでほうほうの体で、ようやく岬の先端に着いた。

「絶景、絶景。神威岬とは良く言ったもんだ」

正に、岬にある独特の岩は、神聖であり威厳を持って海を守っているというか、昔の人々が、崇めたというのが良く分かる。

波を良くみると、左側の外海の激しい波を岬が防波堤のような役割をして、右の波穏やかにしている。
25 (9)_R.JPG

又、このコバルト色はどうだ。

南の島のライトブルーとは全然違った、北の荒涼の海のコバルト色は、決して楽しく海水浴場にできるような生半可な海の色ではない。


「来て、良かった!」


と、つくづく思った。

これが雨や、どんよりした雲に覆われた天候なら岬にも行けず、ただ「ここかぁ~」という程度だったのだろう。

カップルの写真を撮ってあげてから、自分の写真も撮ってもらった。

25 (7)_R.JPG

(この時が一番運動不足で腹が出ている 悲しス。 )戻りの景色も良かった。

25 (10)_R.JPG

「ツイテタ!」


と、いうのも見終わって余市に向かう途中、空を見たら、どんどん雲が多くなって悪天候になってきたから。タイムチャンスでピッタリだったのだ。

 

余市に向かう間、ガソリンがどんどん減ってきて心配だったが、余市のモダ石油で満タンにし、空気圧もチェック補充し、これで安心して旅が続けられる。

 

汗を掻いたし、昨日は温泉に入っていないので、まずは『鶴亀温泉』の駐車場に。

ココの散歩がてら、周辺を歩いて見つけたのが、地元の人がきているらしい海水浴場。

ただ、「ここでは泳いではいけません」と立札があったので、海水浴場ではないのだが、数人泳いでいるし、水上バイクで波しぶきとエンジン音をまき散らしている連中もいる。


明日この場所で、まったりしようと決めて「鶴亀温泉」に入った。ここも「」で半額だ。正直「ほ」がこんなに活躍するとは思わなかった。

温泉は人気店らしく、混雑していたが露天風呂もあり、良い気分で入れてすっきりした。

 

隣のローソンで夕食を買い、P泊地の道の駅『スペース・アップルよいち』へ。

宇宙飛行士の毛利さんの生まれた土地らしい。隣に『宇宙記念館』があり、別隣にはニッカ・ウヰスキー工場』がある。

製造は一部しかしていないが、見学ができるようだ。まあ、下戸の私には全く興味はないが。


道の駅は小さく、駐車場もさほど広くなく空いている道路側に止めてP泊した。
キャンピングカーも何台か泊まっている。

 


今日も充実していたし、明日まったり出来る所の下見も出来、安心して眠りについた。

 

 

 




ABOUTこの記事をかいた人

60歳で定年退職し、夢のひとつであった「キャンピングカーで1ヶ月間北海道を旅する」を実現し、ブログを立ち上げ、さらに第二の人生を謳歌すべく毎日を「生き生き」と過ごすことを目標にしています。 「人生は楽しまなくちゃ」をモットーとしており、夢をさらに実現させようと思っています。 キャンピングカーでの楽しみや、自由気ままに思ったことを書こうと思っていますので、お気軽にご覧頂ければ幸いです。