7月17日(金)3日目
隣に止めてあった秋田ナンバーの同じグランドハイエースの「グランドロイアル」の夫婦連れのキャンパーでしたが、窓を開けるなり
「いや~同じ車種の車ですね。ナンバープレートを見て、びっくりしたのですが同じナンバーなんですね~。」
「ええ、実は私も散歩していろんなキャンピングカーがあって何処から来たのか見ていまして、ふと隣のナンバーを見たら同じなんで、こんな事があるんだなと思ってました。奇遇ですよね~。」
そんなことから話をしていて、寿司屋を経営していたが息子に跡継ぎさせて引退し、夫婦でゆっくり北海道旅行を楽しんでいるとのこと。
話してみて、ほんわかしたご主人と助手席で微笑んでいる奥さん、いかにも真面目に働いてきたのが分かる。ようやく夫婦で楽しむ時間が出来、旅を満喫している感じが伝わってきて、私も心の中で「これからも楽しい人生を過ごして下さい」と思いましたね。
「又、何処かでお会いするかもしれませんね。」
先に出発されて「お元気で」とお別れする。北海道での最初のふれあいだった。
それからして間もなく私の車から水が漏れているとの親切な人から教えられて見ると、確かに車の下が水浸しになっている。多分ほとんど使っていなかった給水タンクからポンプを使ったことで水漏れしたと思われた。
まあ、他に水タンクは用意してあるし大丈夫だろうと出発することに。
目指すは『中富良野のラベンダー園』
富良野を見ずしてなるものかと北上する。
「さあ、北海道の旅を満喫しますか。」
まず感じたのは風のさわやかさ。暑くもなく、寒くもなく、ベタツキもない。
「梅雨がない、というのも分かるねぇ。風のやさしい感触と酸素が沢山入っていそうな空気。うん、これだね、北海道のハマる理由のひとつは。」
『 誰からも束縛されない自由な旅。好きな時間に好きな所に行ける自由。
窓を全開にして、この大自然の風を右手に受けて、左手は脇でおとなしくしている愛犬の柔らかい耳たぶをモミモミしながら好きな音楽を聴きながら、ひとり旅を今、している』
「何ということでしょう!」(ビフォー、アフターのフレーズ)この幸せ感!
そんな自己満足感を満タンにさせて一路、中富良野へ。
快適に走って『中富良野ラベンダー園』に着きました。
一面、ラベンダーがびっしり。
その手前にサルビアやマリーゴールド達が色を添えている。ここは元々、なだらかな初心者用のスキー場になっているらしくリフトで登れる。
往復300円と良心的なお値段であるし登ってみたら、何と、何と『絶景!』ではないか。
「十勝岳とか、何とか山とか案内看板そのままに、くっきり見えるんでないかい。
うん、ラベンダーの香りも辺りを包み込んでいるし、心地よい風に乗って2.5km位まで届いていそうだなぁ。(適当)」
「来て、良かった!」幸先の良い絶景を堪能した。
今日のメインイベントが終了と相成ったので、無理をせず早めに車中泊予定地の『ハイランドふらの』へ。
駐車場に入るなり丁度、駐車場を掃除している従業員さんにお尋ねする。
「ここは車中泊できるのですか?」
「ええ、無料ですし、大丈夫ですよ。」 (おお、やった。情報通りだ。)
「インターネットで見ましたが、朝食と朝風呂セットで1,100円ですか?」
「ええ、朝6時から9時までやっています。」
とのこと。うん、それでいこう。今日は風呂は我慢して、朝さっぱりしたほうが正解だろう。
そんな計画を立てて、ココの散歩と車中での食事を済ませ、早めにベッドへ。何と、駐車場の下は『ラベンダーの海』と称する、これまたラベンダーの園が。
通常、私の寝床はバンクヘッド(運転席の上部)で、妻は奥のベッドで寝るのだが、今日は、奥のベッドに横たわった。
以前そこは2段ベッドだったが狭いとの判断で、何と無謀にも1階天井を剥ぎ取り「ワンルーム」にしたのだ。
これが正解で、非常に寝心地、居心地が良くなった。
この居心地が良い場所にココを抱え入れ添い寝をしてしまうという誘惑に負けてしまうのだった。
「う~ん、昔むかし理性が負けて一線を越えてしまったような」
なぁ~て、ことはないが癒される時間を持とうと思ったのだろう、愛犬を傍らに抱き寄せた。
電気を消して、ベッド脇の窓を開けると、涼しい風が入ってくる。心なしか、ラベンダーの香りも漂っているような・・
愛犬ココも、私の腕に寄り添って、静かに外を見ている。警戒しているのではなく、気持ち良い雰囲気を楽しんでいる。(気がする)
そうした中で眠れるのも旅の至福であるのを感じながら、いつしか眠りに付いた・・・。
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