タイへひとり旅
タイへひとりで行くことになった。
キッカケは、とあるYouTubeを何気なく見たからだ。いや「何気なく」というのは訂正しよう。
海外旅、特に定年後行って見たかった東南アジアの動画を見ていたのだろう。
詳しくは忘れてしまったが、マレーシアでのロングステイに憧れていたからその辺の動画をみていたのだ。
YouTubeはその人が見ている関連動画を表示する。その関連動画のひとつだったが、妙に引き込まれた。
その人は「無職旅」の名前でバンコクをひとり歩きして一人喋りで撮っていた。
「う〜ん、これは臨場感があるなぁ」
見入ってしまった。1本見終わると続きを見たくなり、どんどん見てしまっていた。
「バンコクとかは関心は全くなかったが、面白そうだなぁ」
無職旅さんはブログも書いてあり、そちらも読むようになり、さらに関連ブログのパタヤでのブログ「のんびり屋TV」などを読んだ。
パタヤは歓楽街で有名らしいが、リタイヤした欧米人が沢山いて日長のんびり海辺の店でビールを飲んでいるような独特の雰囲気がある所だった。
物価が安く、のんびりするには良さそうなリゾート地の感じを受けた。その他、関連記事、動画をしばらく見ていて当然ながらある感情がフツフツと沸いてきた。
「行ってみたい」
私のモットーとして『自分の気持ちに忠実に』という素晴らしい哲学がある。
その気持ちを大切にする為には「どうすれば行けるか」を考えた。
良いことは重なるもので、私の住んでる宮城県の仙台空港で2019年10月にタイ国際航空が仙台、バンコク間の運航を開始するという記事が出た。
「こりゃ、行けということだなぁ」
実は私はある会社を60歳で定年退職した後、キャンピングカー旅とかで1年間遊び呆けていて
「このままでは飯が食えなくなるなぁ」
と奮起し、ハローワークで紹介された役所の臨時職員や住宅展示場管理を経て、現在は仙台のとある公共施設の臨時職員を3年余り働いており、2020年3月で65歳の2度目の定年退職になる。
本来であれば自由の身となる4月以降に行くのであれば何の問題もないのだが、タイのベストシーズンは乾季である11月から3月とのこと。
「う〜む、どうせ行くなら初心者でもあるからして酷暑期や雨季は避けたい。
ましてや来年まで待つのはこの気持ちの高ぶりを思えば無理だ」
そうこうしている内に就航キャンペーンなるものが遂に出て、何と破格のバンコク〜仙台間が32,000円!という金額が出てしまった!?
「行かねばならぬ」
インターネットでポチる前に急いでお願いしなければならない。職場のリーダーに
「2週間の休みをちょうだい」と優しく迫ったところ、「本部に確認してから」とのことで、今か今かと待ち望んでいたら「欠勤扱いでOKです」とのこと。
職場はOKだが、妻に今回はひとり旅をしたいのだがと、さり気なく言ってみた。
妻は今は非常に充実した生活を送っている。6月に実母を我が家で看取り、充分感謝されて旅だったので寂しくあっても後悔はないようだ。平日はジムに通い、土日祭日だけの早朝バイトをし、パン作りや板絵などもやるようになって毎日が楽しそうだ。
「一緒に行くか?」と誘っても、今のところ海外旅行には気持ちが動かないらしくあっさり「行ってきたら」と返事が返ってきた。
正直、ひとり旅をしたいと思っていたので妻の答えが嬉しかった。
もう大丈夫だ。
「それっ!」
と、ばかりに即ポチったのだった。それが2019年7月のことで、それから闇雲に色々調べた。
旅の内容としては当然、ツアーなど軟弱なものではなく、全て一人で完成させる旅計画であったのでYouTubeやブログを観まくった。そして計画するのも楽しかった。
結果、バンコクで3泊、パタヤで3泊、3泊、3ヶ所のホテルを「アゴダ」で予約し、残り2泊は現地で考えようと決めた。
旅をするに当たってアマゾンで買いました、買いました。
妻に「毎日のようにアマゾンから届くね」と責められる視線を外しつつ、準備に余念がない私。
そしてまだまだ先だと思っていたら、時の経つのは早い!あと3日で出発になってしまった。
妻が言いました。
「いつか、何でも『その時』は必ずくるね」
正にその通り!
海外旅行はかなり久しぶりだ。
1月17日出発し29日に帰国予定。その旅はYouTubeにアップする計画でその為にゴープロ 8(新製品)も買った。
さあ、いろいろな思いを込めて出発しようじゃございませんか!
乞うご期待!